4.正確に使用  
     
   望ましい患者行動 ・薬剤を正しい用法・用量、適切なタイミングで使用する。
    ・疑問や不安な点があれば、医師または薬剤師に電話などで相談する。
   
     
   薬剤師の対応 ◎薬剤の使用を継続できるかどうかは、医師や薬剤師から説明を受けた結果生じる、「この薬で治そう」というモチベーションと、薬剤を使用した結果生じるプラスの因子(効果がある、副作用がないなど)によって左右されます。
      決して「患者の意志が弱いから」ということが継続できない原因ではないということを、医師や薬剤師は理解しなければなりません。
   
    より理解を深めるために、「患者行動とABC分析」をご覧ください。
   
    ・疑問や不安が生じた場合の対応を、事前に説明します。「うまく使えないときや、こんな症状が現れたときには、連絡して下さい。」など、いつでもサポートすることを伝えます。
    ・患者は「薬を使用すればすぐに効くはず、良くなるはず」という過度の期待を持つことがあります。このような場合には「この薬は効果が現れるまでに時間がかかることがあります。」とか、「副作用の発生を予防するために少ない用量から始めています。まずは、副作用がないかどうか確認してください。」など、処方された薬剤に対して適切な説明をする必要があります。 
    ・自己判断で中止したり、使用量を変更したりなど、患者が望ましくない行動を起こす前に、医師または薬剤師に確認や相談をするという行動を思い起こせるようにします。
     
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